眩しい友達のこと

T大時代の友達と逢った。留学をしていた彼らはたくましく見える。逢うといつも、その間自分が何をしていたか、否が応でも考えさせられる。それが辛いから、きっと避けていたのだろう。逢えないんじゃない、逢わないんだ――気づいたのは最近のことだ。彼らが眩し過ぎて、在学中私は目を逸らしていた。敵わないことを認めたくない、今でもそうだ。ちゃっちいプライドを守るために逃げたのかもしれない。私はW大に移って良かったと思っているけれど、ふとした時に首をもたげてくる自己嫌悪は、まだまだ私を苦しめ、「それで良いと思っているのか?」と心に囁く。私は灰色の決意を胸に暮らしている。真っ白にならなくても真っ黒でない分良いという妥協の元に。