宝塚歌劇星組公演『さくら』『シークレット・ハンター』

行ってきましたよ！安蘭けいトップお披露目公演。
え？早慶戦？？いやいやいやいや。

安蘭けい（以下とうこさん）の歌声に魅了されて久しいです。
嗚呼、やっとトップ！万歳！！通うぞ！！！

以下、ネタバレを多少含みます。多少。

『さくら〜妖しいまでに美しいおまえ』（長いタイトルだなぁ）。
日本舞踊を洋楽で踊る、というのが宝塚歌劇のひとつの売りなのです。
それを存分に体現したレビューとなっておりました。
これ、舞台装置がすごいのよ、まぁ一見の価値ありですよ。
日舞は型がしっかりしている分だけ、あまり動きがありません。
はっきり言って、長い時間観ているのは興味がある人でなければ難しいと思うんです。
狂言をオペラ風にしたものや、明確なストーリー性のある段を間に挟んであったので飽きませんでした。
「えぇ〜なんすかこれ！若手はこんなこともしなきゃいけないの！？うあ〜」と途中で叫びたくはなりましたが、そこは各々劇場で確かめてください。
壮美な舞台装置も手伝って、退屈ではなかったです。
でもやっぱり、レビュー（洋風）が好きです。
だって全然歌わないし・・・とうこさんの生歌目当てで行ったのでちょっと残念。

『シークレット・ハンター〜この世で、俺に盗めぬ物はない』（これまた長いなぁ）。
おもしろかった！
シナリオも無理がなく、そしてミステリでした。
はい、ここから若干ネタバレ。
主人公死ななかった！これは大きい！！
最近観た公演、みんなヒーロー（ないしはヒロイン）死ぬんだもん。
ただ、ヒロインがヒーロー倒れたら即、敵に攻撃するのは驚きました。
オチで納得しましたが、いや〜びっくりしたよう。
よく考えたら、お披露目公演だから死なないよね、縁起悪いもんね。
気づいたんですが、宝塚歌劇（以下ヅカ）のオリジナルミュージカル（劇団所属の作家が書き下ろしたシナリオ）だと、主役２人はだいたい身分の違いがあって、ヒロインの方が位が高い。
ヒロインのピンチに颯爽と駆けつけ（また、ヒーローが助けられる場合あり）、周囲が認めてめでたしめでたし。
絶対に結ばれない、二進も三進もいかない場合は、片方が死ぬ。あるいは両方死ぬ。後追いもあり。
死ぬことで結ばれるってことなのかしらん。
それから、ヒーローはヒロインに対して自分の身の上話を必ずと言っていいほど語る。
不幸な身の上（天涯孤独だったり、片親がいなかったり）だとストーリーをたてる上で自由に動かせるし、ヒロインの向こうにいる観客は涙する。
でも、説明口調になるところが痛いと感じてしまうんです。
う〜ん、ベルばらなんかだと観客が分かっているという前提があるから、説明が省かれちゃう。
一見さんには実はキビシイ演目だと思いません？ベルばらって。
設定の難。

最後のおまけレビューでもちろんラインダンスあります。
男役が一斉に踊る曲があるのですが、そこで柚希礼音さんのファンになりました。
顔ちっさい！足なげぇ！！踊りうまっ！！！
・・・うっとりｗｗｗ

総じて言うと、とうこさんのお歌がもっと聴きたい〜〜〜！！！と言いたくなる演目でした。
次の公演も行きます。