初体験である。

corujaさんは、初めて自動車なるものを運転した。
教習所が混んでいるため、のろのろとろとろ走らざるを得ず、アクセルをほとんど踏まなかった。
それが幸いし、corujaさんはカーブができるようになった。
ウインカーを出す際、corujaさんは勢いよくバーを叩き上げ、教官に注意された。
懲りずに、バーを叩いてウインカーを出した。教官に怒られた。
優しくバーを扱おうとすると、そちらに意識を向けてしまうため、ウインカーを出すのが遅れてしまうのである。
「走る、止まる、曲がるができれば大丈夫だー!ドライブしたいなー」とcorujaさんは張り切っている。

適性検査の結果が返ってきたが、corujaさんは就活で何度もお目にかかっているテストであると思い、同じ感覚で望んだ。
安全運転度は5段階評価中5であった。
corujaさんは、嘘をついてしまったかもしれない、と焦った。
友人や家族は、corujaさんが免許を取っても絶対に乗りたくないと、皆声を揃えて宣言しているのである。
しかし、性格診断欄に「あなたは自己中心的ですね」とあり、corujaさんは「正直に答えているじゃないか!」と安心した。