桜庭一樹『書店はタイムマシーン 桜庭一樹読書日記』
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/10
- メディア: 単行本
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どこで買おうと同じである。
しかし、新刊書はサイン会がある可能性を否定できないため、書店で見かけてもすぐには買わない。
ネットでサイン会の有無を調べてから買う。
こういうときだけcorujaさんは慎重派である。
さて、
corujaさんが本書をレジに持って行くと、書店員のおばちゃんは溜息をついた。
「青いわねぇ。困ったわ」
おばちゃんはバーコードを読み取ろうと、本に読み取り機を押しつけた。
「あぁ!やっぱりね!!」
わかっていたようだが、何度も首を傾げながらぐいぐい押す。いや、おばちゃん、叩いた。
今まさに我が物にならんとしている新刊書が痛めつけられている、というなんとも悲しき状況に対し、corujaさんは呆然と立ち尽くすのみであった。
結局おばちゃんは諦め、コードを打ち込んだ。
最初からそうすりゃいいのに、と思いつつ、口を出せなかった自分が不甲斐ないcorujaさんであった。
ところで、
corujaさんは桜庭一樹さんが好きである。
好きだが、それは作品であって、彼女のことは知らない。
エッセイもある意味作品なのだが、本書で桜庭一樹の中の人が読んでいる本を知ることはできる。
読んだ物を辿る、それは少しだけだが頭の中を覗き込んでいるような背徳感がある。破廉恥である。
されるほうは気持ち悪いかもしれんが、好きな人の考えることを少しでも感じたいと思うのは当然のことではないかな、ともcorujaさんは思っている。