東京と言えば

初めて月島に行った。
もんじゃの店が下町の商店街にズラッと並んでいるのを見ると、東京の本来の姿がそこにあるような気がしてくるから不思議。
懐メロをBGMに、真剣な眼差しでこてを握る友達。隣と比べ自作の出来栄えに満足したらしいが、私にはどれも同じに見えてしまう。もんじゃマスターへの道は険しい。


初めて食べたのは上京したての時だ。話には聞いていたがショックだった。食べ物として、この外見はありえるのか??と。誰だ〜似ているなんて言ったらお好み焼きに失礼だろう!と憤慨しつつ食べたが、おやつ感覚で意外においしい。やみつき♪になりそうな味だ。
中に入れるものも面白く、もちや明太子は定番のようだが、同じくどこの店にもあるのがベビースターラーメン。もともともんじゃは子供のおやつとして食べられていたとは言え、どうなんだろうと渋々食べたのだが、これが合う!私はベビースターラーメン嫌いで、単品で買うことはありえない。それでももんじゃは食べることができた。ポリポリという食感が良い。
「嫌いなものも他の物と一緒に食べればおいしいかもしれない」とは母上の言葉だが、確かにとこんなところで思い返した。ひとりでニヤッとしながら口に入れると、隠れていたとろとろの餅が舌を焼いた。