人との間に立つモノ

今日は瀬名秀明さんのサイン会に行ってきた。

サインを頂いた本は

デカルトの密室

デカルトの密室

AIと人間との違いはどこにあるのか・・・これからの世界で大きなテーマとなるであろう議題に挑んでいる小説なのです。この物語には美しき天才科学者が敵として登場するのですが、森ミステリィ好きの私にはどうしても真賀田四季と被って見えちゃう。いかんいかん。

さらにこの小説は「後期クイーン問題」に関しても触れているんですよ。冒頭にクイーンの『最後の一撃』が引用されているのです。私は読んだくせに、何故引用されているのか、最後までピンと来なかったのですけどね。「後期クイーン問題」は突き詰めれば「作者は神なのか?」という議論になると思う。どちらの問題も、ミステリにおいては永遠のテーマだと思うし、きっと答えなんて見つからないんじゃないかとも考えています。答えが出てしまったら、ミステリはどこへ行くのかしら。

瀬名さんは「理系」という匂いのぷんぷんする方でした。言わんとしていること分かる?科学者、研究者という雰囲気を持つ方だったということね。30分間だったけどお話も聞けたので、行って良かったです。このまま科学が進歩すれば、アトムのようなロボットが現れるのでしょう。その時、科学者だけでなく世界中で生きる人々が考えなければならない問題、「何を持って人間というのか」。今から考えても遅くないよね。

瀬名さんはサインだけでなく、ドラえもんまで書き加えてくださり(しかも上手い)、握手とポストカードまでプレゼント頂きました。本当に行って良かったよぅ♪
連作にするそうなので、次回作も楽しみにしています。わくわく。