乙女悶絶

本公演のポスタ

宝塚歌劇雪組公演『ベルサイユのばら〜オスカル編』を観劇。
オスカルはトップの朝海ひかるアンドレ安蘭けい
ベルばらは何度も演出が変わっており、今回はマリー・アントワネットが出てこないシナリオになっていた。なのでトップ娘役はロザリー役。
漫画を読んでいるとすんなり理解できるシナリオだが、未読の人には辛い流れだった。アンドレの目や、ベルナールとロザリー、知らないと呑み込めないと思う。まぁ、客のほとんどは分かっているのだろうけど。
安蘭けいアンドレは本当にかっこよかった。傷ついた目ではもうはっきりとは見えぬオスカルを想って歌うシーンは、劇場内の乙女(年齢層広いな…)を悶絶させる美しさ。ときめきがほしい〜が口癖のようになっている私は、久々のヒットで泥酔。アンドレが心の中に描いたオスカルの肖像画が登場するのだが、それは彼女が赤い軍服を着てペガサスに乗っている絵。緞帳が上がり、アンドレの歌にのぼせている客席の上に何かが現れた。
お、オスカル様!?何に乗って・・・ぬいぐるみ?あ、馬だ!!・・・ペガサス???
つぶらな瞳のペガサスはオスカル様を乗せ、クレーンで上下に大きく動いている。麗しき笑顔を振りまいているオスカル様は素敵だけど、何ですか?このメリーゴーランド。いや、100円入れたら前後に動くでかい縫いぐるみのような。
あぁ、何故に笑いどころを残したのよタカラヅカ。演出新たにしたんでしょ?
文句を言いつつ、2幕も楽しんだ。
アンドレが死んでしまうシーンでオスカルの慟哭に涙し、ハンカチを取り出しながら思った、「乙女っていいなぁ〜」と。