病は気から

授業中に脳内が爆発しそうになる。目には見えない金色の輪が乗っかっている。御師匠様すみません。もうそれ以上唱えないで〜〜〜あぁぁぁっ!!しかも体中が震える。紐引っ張ったらぶるぶるする玩具みたいな。
風邪ですよ、風邪。ウィルスさんいらっしゃ〜い。またも保健室のお世話に。熱が39度ある…ひぃぃぃ。
「いや〜病は気からって言うからね、治そうと前向きに考えなきゃだめだよ」と言われる。
……ぐうの音も出ません。

苦しいまま出た授業は、古代ギリシア史だった。まともに聞かず、うつらうつらしていたが、結果夢を見る羽目になった。
地響き。黒い何かが押し寄せてくる。地面に這いつくばって凝視する。自分よりはるかに長い槍を持って突撃してくるむくつけき男ども。雄叫びをあげつつこちらに向かってくる。甲冑が鈍く光る。恐れをなして逃げ惑う私。足に激痛。見たら臑に槍が刺さっている。両足やられて転ぶ。
目が覚めた。気がついたら、先生が重装歩兵の話をしていた。